2008年11月15日

お香典の書き方と表書き

香典書き方の基本を紹介させていただきます。不祝儀袋の表書きを宗教別、宗派別に香典書き方をまとめています。

香典袋(不祝儀袋)を用意する前に、葬儀(告別式)がどの宗教形式で行われるのかを事前に確認いたしましょう。お香典は金額よりも気持ちとマナーが大切です。香典書き方をしっかりと覚えておきましょう。

通夜、葬式、告別式での表書き

仏式
御香典、御香料(ごこうりょう)、御香資(ごこうし)、御香奠(ごこうでん)、御霊前

ポイント
仏式の場合の香典書き方は「御霊前」が一般的ですが、浄土真宗では霊の存在が教えでありませんので「御霊前」は失礼にあたります。、浄土真宗の場合には「御佛前」を使用しましょう。
仏式で宗派が不明な場合は「御香料」と書くのが適当です。

香典袋(不祝儀袋)
5千円までなら水引が印刷された香典袋(不祝儀袋)
5千円から1万円までなら水引の付いた香典袋(不祝儀袋)
1万円以上の場合は豪華な香典袋(不祝儀袋)を使用しても可です





神式
御霊前、御榊料(おんさかきりょう)、御神饌料(ごしんせんりょう)御神前、御玉串料

ポイント
神式の場合はお香ではなく、玉串を霊前に供えるので「御香典」は使用しません。
一般的な御霊前でも可ですが、心づかいとして
「御玉串料」と書くのもよいでしょう。

香典袋(不祝儀袋)
蓮柄は仏用なので、蓮の模様が描かれていない香典袋(不祝儀袋)を選び銀の水引を使用し、のしはつけない。




キリスト教式
御霊前、御花料、献花料、御白花料

ポイント
一般的な御霊前でも可ですが、心づかいとして
プロテスタントの場合は御花料、お花料、献花料
カトリックの場合は御ミサ料
と書くのもよいでしょう。

香典袋(不祝儀袋)
白無地の封筒か十字架、白百合が印刷された香典袋(不祝儀袋)。
カトリック、プロテスタントどちらにも使えます。




表書き、香典書き方との注意点
不祝儀に書く表書きには「薄墨」を使用してください。
薄墨は、「悲しみの涙で墨が薄くなった」 といわれ薄墨を用いるようになりました。
表書きが印刷されている香典袋(不祝儀袋)の場合、氏名は薄墨で書くのがマナーとされています。
いざという時のために正しい香典書き方を覚えておきましょう。  


Posted by okoudennokakikata at 18:19Comments(0)香典袋(不祝儀袋)の表書き

2008年11月21日

香典の中袋の書き方

香典の中袋の書き方を紹介させていただきます。社会人の常識である香典書き方と大人の葬祭マナーを身につけましょう。

市販の香典袋(不祝儀袋)にはほとんどの場合、中包みがついてきます。もし、ついていなかった場合は半紙や奉書紙でお金を包みます。

香典(不祝儀)の中袋(中包み)の書き方

香典袋の中に入れる「中袋」(中包みともいう)には、表側の中央に縦書きで金額を、裏側の左下に縦書きで住所と氏名を書きます。

表には「金額」を以下のような漢数字で書きます。
壱(一)、弐(二)、参(三)、阡(千)、萬(万)

5,000円なら「金五阡円」と書き、10,000円なら「金壱萬円」と縦書きで記入します。

中袋の裏側には、左下に縦書きで「住所と氏名」を書きます。住所は郵便番号もしっかりと記入しましょう。

市販の香典袋には、住所と氏名の記入欄がついているものが最近多くなってきていますが、その場合は、そのままお使いください。

ポイント
また中包みに金額を書くとき「一金○○円也」と書く人もいますが、一や也は省いて、「金○○円」と書いてもかまいません。
金額は漢数字で「壱、弐、参」などとと書くのが基本ですが「一、二、三」でも差し支えありません。

中袋(中包み)
香典は表書きも中袋も薄墨を使用して書くのがよいでしょう。
故人と親しくしていた人でも遺族には分からない可能性もあるので、住所、郵便番号は必ず明記しましょう。   


Posted by okoudennokakikata at 19:23Comments(0)中袋(中包み)の書き方

2008年11月23日

お香典の相場

香典の相場と包む金額のマナーを紹介いたします。お香典金額は悩むことが多いとは思いますが、大切なのは礼儀と気持ちなので無礼のないよう注意しなければなりません。

故人とどれほどの付き合いや関係があったか、自分の身内に不幸があった時にどれだけ気遣いをしていただいたか、といったことを考慮して金額を決めましょう。

香典金額は多ければよいというものではなく、相応の金額を包むのがマナーとされています。遺族が会ったことも聞いたこともない人から多額の香典を渡されると、悩んでしまい気疲れしてしまうこともあります。


お香典の金額と相場
両親……5万円~

祖父母……2万円~5万円

兄弟姉妹……2万円~5万円

親戚……1万円~5万円

友人・知人・隣人……5千円~2万円

仕事関係者……5千円~2万円

顔見知り程度……3千円~5千円


ポイント
1:中袋にお札を入れる場合、表側(お札の顔が描いてある面)が中袋の裏側になるように入れる。
2:新札の場合は軽く折り目を付け、お札が何枚かある場合は、表裏左右の向きを揃えて入れる。
3:中袋は香典袋の裏側に中袋の表側が向くように入れます。

お香典の金額
避けなければならない金額は、迷信と語呂合わせではありますが、「死ぬ」、「苦しむ」といった言葉を連想させる「4」と「9」がつく金額で、四千円や九千円、四万円や九万円はお香典に包んではいけません。

会社関係でお金を出し合う場合など、3,000円ずつ、3名の連名でお香典なんてケースも考えられますが、この場合も、9,000円にするのではなく、1,000円を足して壱萬円にするのが、社会人としてのマナーです。

偶数の金額は使わないとされましたが、近年では20000円という金額も用いられています。

三千円以下の香典は遺族の負担や香典返しなどを考慮して辞退することにしてください。小額の香典の場合、遺族をいろいろ悩ませてしまうことがあります。  


Posted by okoudennokakikata at 13:10Comments(0)香典の金額と相場

2008年11月24日

ふくさの包み方

香典ふくさに包んで先方に持参するのが礼儀です。祝儀袋と香典袋(不祝儀袋)とでは包み方が異なるので特に注意が必要です。

香典袋(不祝儀袋)をそのままポケットやカバンに入れ持参することはマナーに反する行為なので避けなければなりません。必ずふくさに包み持参してください。

作法としては袱紗(ふくさ)や風呂敷に包んで持参するのがマナーとされています。香典袋(不祝儀袋)を包むふくさの色は、地味な色のものが無難でしょう。

ポイント
最近は慶弔両用でき、ポケット式で取り扱いが便利な袱紗(ふくさ)もあります。一つ持っているとよいかもしれません。


ふくさの包み方
弔事用ふくさの包み方は、ふくさを菱形になるように角を上に広げ、その中央に香典袋(不祝儀袋)を表向きに置いて、右、下、上の順にたたみます。
最後に左側を折って端を裏側に回せば完成となります。台付きふくさの場合は、爪を左側にしてたたみます。
  


Posted by okoudennokakikata at 20:24Comments(0)ふくさの包み方

2008年11月26日

香典の渡し方

香典書き方だけでなく、渡し方にもマナーがあります。故人への思いを伝える為にも神聖な儀式で失敗しないよう香典の渡し方も理解しておきましょう。

香典の渡し方、供え方

香典は通夜か葬儀のどちらかに持参して渡します。両方に参列する場合は、通夜で渡します。
通常、受付などで会葬者名簿を記入する際に一緒に渡すのが基本です。

渡すタイミングは名簿に記入する前、後のどちらでも構いません。

受付で先に名簿の記入を進められた場合は記入した後で、先にこちらから挨拶ができるようであれば香典を先に渡してもよいでしょう。

受付の人に「お悔やみ申し上げます」「このたびはご愁傷様です」「この度は・・・」などと頭を下げながら挨拶をします。

渡すときには、ふくさ(袱紗)から香典袋(不祝儀袋)を取り出し、相手が自分の名前を読めるような向きに持ち直して両手で渡します。

ポイント
香典を受付や遺族に手渡す場合は表書きが相手に読めるように差し出します。

香典を御霊前に供えるときは、表書きが自分から読めるようにして供えます。

香典の渡し方
事情により通夜、葬儀に参列できない場合には、後日、喪家宅にお参りに行ってお渡しするか、お通夜か告別式の日に届くように香典袋(不祝儀袋)を入れた現金書留で郵送するように心がけましょう。
郵送が間に合わない場合には弔電を送ったり、香典の郵送する中に一言、故人へのメッセージなど添えるのが望ましいです。  


Posted by okoudennokakikata at 01:50Comments(1)香典の渡し方

2009年03月04日

お香典の歴史

香典の歴史について

香典」はかつては「香奠」と書き、「香を供える」という意味です。

これから転じて、香を買う代金である「香典」「香資」「香料」になりました。

元来は墓に香花(=樒)を捧げたことに由来するのではないかといわれています。

また、 六種供養(仏を供養する華・塗香・水・焼香・灯明・飲食の6種)に由来するともいわれています。

室町時代の後期には武士が金銭香奠を出したとされていて、農村部などでは香奠とは、米などの食料をもちよる形式でした。

その後、経済の発達、つまりは、貨幣経済の発達により現金を渡すことが増えたと言われていますが、一般化したのは昭和に入ってからのようです。

しかしながら、現在も地域や地方によって風習は残っているところもあり、米などの食料などを一緒に供えることもあるそうです。

金額ではなく、マナーを守り気持ちを伝えることが大切だということが歴史を見直してみるとよく分かります。

  


Posted by okoudennokakikata at 18:27Comments(0)香典の歴史

2009年06月18日

お香典を郵送する場合に同封する手紙の書き方

お香典を郵送する場合に同封する手紙の書き方についてご案内いたします。お香典書き方は郵送でもマナーを大切にしましょう。


書き方の例

この度のご不幸、謹んでお悔やみ申し上げます。又、お父様のご冥福を心より、お祈り致します。

遠方のため、かけつけてお慰めの言葉をかける事が出来ない非礼をお詫び致しまして、僅かながらの気持ちを送らせて頂きます。

このような書き方が基本になりますが、これに加え、生前の関係やお世話になった気持ちなどを遺族に伝える文章を書き入れましょう。
お香典のお返しを辞退する場合には、そのことも忘れずに伝えておきましょう。

  


Posted by okoudennokakikata at 17:43Comments(0)お香典を郵送する場合の書き方